ポール、完全復活! 再来日公演が遂に決定!!
ポール・マッカートニーは2012年9月8日、その文化的貢献に対し、フランスの最高の勲位であるレジオン・ドヌール勲章を受章。
授章式はパリの大統領府(エリゼ宮)でプライベートに行われ、フランソワ・オランド仏大統領からの授章となった。授章式を終えたポールは大急ぎでロンドンのキングス・クロス駅に戻ると、アフリカ・エクスプレス・ツアーのファイナル・ショウにシークレット・ゲストとして飛び入り参加した。ステージでは、「カミング・アップ」、「グッドナイト・トゥナイト」を披露。デーモン・アルバーン(ブラー)やドラムのトニー・アレン、グリフ・リース、バセク・クヤーテ、ジョン・ポール・ジョーンズ(レッド・ツェッペリン)、ロキア・トラオレ、テリー・ウォーカー、ファトゥマタ・ジャワラ、マルティナ・トプレイ・バード、シンガイ・ショニワ、シェイエなどのミュージシャンらが、ポールと共演した。
サプライズはまだ続く。ポールがニルヴァーナの現存メンバーと共演するという噂が12月に流れ、音楽界は騒然となった。しかし、現実にはさらに驚くべきことが待ち受けていた。ポールはこの年の始め、友人であるデイヴ・グロールにジャム・セッションに誘われていたのだが、それがニルヴァーナの再結成に参加することにつながったのだ。デイヴとクリス・ノヴォゼリック、パット・スメアと共にジャム・セッションを行い、「Cut Me Some Slack」という新曲を収録。また、デイヴは自身の監督デビュー作であり、非常に高い評価を得たドキュメンタリー映画、『Sound City』にその映像を収めた。この時の共演はその後、ポールがハリケーン・サンディのチャリティーコンサート「12-12-12」での演奏を依頼されたことで再現される。ポールは公演間際のタイミングでデイヴに提案し、同意を得ている。またポールは、このニューヨーク滞在期間中に米NBCの土曜深夜の番組『サタデーナイトライブ(SNL)』の出演依頼を受け、再びデイヴに連絡。“Sirvana”(Sir ポール・マッカートニーとニルヴァーナによる共演)がテレビデビューを果たすこととなり、「マイ・ヴァレンタイン」の崇高な演奏や、ニューヨークシティー・チルドレンズ・コーラスが参加した「ワンダフル・クリスマスタイム」を披露した。
こうした全ての活動が2013年へと続き、ポール・マッカートニーの新たな可能性は尽きることなく切り開かれていく。今年はまず、グラミー賞で『キス・オン・ザ・ボトム』がベスト・トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバム賞を受賞している。3月には、新たな「アウト・ゼアー」ツアーを発表。5月にブラジルで初公演が始まり、アメリカ、カナダ、ヨーロッパへと続いていく。